「寒くなったなあ」。そう感じる季節に恋しくなる食べ物は何だろう。本県らしいところではきりたんぽ鍋、しょっつる鍋、いものこ汁、納豆汁などだろうか。最近食べたかす汁も体が温まる食べ物の代表格だと思う
▼わが家のかす汁は塩ジャケのアラを使うので、作るのはスーパーの魚売り場で購入できたとき限定だ。圧力鍋で煮るため、骨ごと食べられる。調味料は酒かすとみそ。加える具材は大根、ニンジン、長ネギと至ってシンプルだ
▼家族にも好評なメニューだが、かねて気になっていたのが塩分。塩ジャケの塩気が一定ではなく、みその加減が難しい。酒かすの甘みが加わることもあり、味が濃いめになりがちだ
▼みそ汁の塩分を無料で測定してもらえる県栄養士会の催しが先週、秋田市で３日間にわたり行われた。鍋に残っていたおわん１杯分のかす汁を容器に入れて持参した。受付では「汁にとろみがあると正確な測定が難しい」と言われたが、塩分濃度は０・７４％で目安の０・８％を下回った
▼以前、血圧が高めだったため塩分の取り過ぎにかなり注意している。調理の際に塩ジャケのゆで汁を１回捨て余分な塩分を除くようにしており、その効果があったのかもしれない
▼催しでは、だしを利かせて塩分を抑えたみそ汁を試食できた。具だくさんのみそ汁で野菜の摂取を勧めるコーナーもあった。ひと手間とちょっとした心掛けで食生活を改善できると気付く。こんな機会をもっと増やしていきたい。
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November 26, 2019 at 07:41AM
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北斗星（１１月２６日付） - 秋田魁新報
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