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【12月19日付社説】聖火リレー/参加意識高め成功に導こう - 福島民友

 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会が、来年3月26日にJヴィレッジ(楢葉町、広野町)をスタートする国内聖火リレーの詳細なルートを発表した。

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から10年目となり、復興に向けて進む本県の現状を国内外に伝える最高の舞台だ。成功に向けて県民挙げて取り組んでいくことが大切だ。

 聖火リレーは、震災が起きた11年のサッカー女子W杯ドイツ大会で優勝した日本代表「なでしこジャパン」のメンバーが最初のランナーを務め、県内のルートは3日間で25市町村、260区間を巡る。原発事故で全町避難が続く双葉町は現段階では入っていないが、同町は来年3月を目標に避難指示の一部解除を目指しており、解除が決まればルート組み入れの協議に入る。

 震災、原発事故の被災地をはじめ、浜通り、中通り、会津の各地をつなぐルートは、本県の姿を知ってもらう上でバランスの取れた設定と言えるだろう。ただ、全59市町村の半数以上は外れる。

 五輪の国内開催という、またとない機会に、聖火リレーに関わることは生涯の思い出になるはずだ。県、各市町村には聖火リレーのルートから外れた市町村を巻き込んだ仕掛けづくりに連携して取り組み、住民が参加しやすい機運を醸成していくことが重要だ。

 各日のゴール地点で行われる聖火到着を祝うイベントや沿道からの応援に足を運び、歴史的な時間を共有することもできるだろう。

 59市町村それぞれにゆかりのあるランナーが近く公表される。子どもたちに一緒に走ってもらうなどして、幅広い層の参加を促していく工夫も必要だ。

 ルートには猪苗代スキー場、JR只見線の第1只見川橋梁(きょうりょう)を見下ろす展望台、1964年東京五輪のマラソン銅メダリスト、円谷幸吉の記念碑など観光名所や五輪ゆかりの地が組み入れられている。

 聖火リレーは、地元の人たちが地域資源に改めて目を向けるきっかけとなる。これからの新たなまちづくりの動きにつながっていくことを期待したい。

 東京五輪は「復興五輪」を掲げている。聖火リレーがJヴィレッジからスタートし、野球、ソフトボール競技の一部が福島市で開催されることは、その表れといえる。本県の復興は進展している一方で、風評被害や地域の再生など課題も多く残されている。国には、復興五輪の理念を改めて銘記し、復興の加速に力を尽くしてもらいたい。

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December 19, 2019 at 06:19AM
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