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【12月29日付社説】子どもの体力向上/楽しんで運動できる環境を - 福島民友

 本県の将来を担う子どもたちの健やかな成長を促し、支えていくことが大切だ。

 スポーツ庁が、小学5年と中学2年の男女を対象に実施した本年度の全国体力テストの結果を公表した。体力合計点の本県平均は、女子が小5、中2ともに全国平均を上回った。男子はいずれも全国平均を下回ったが、中2は全員が調査対象となった2013年度以降、全国との差が最も縮まった。

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故以降、本県の子どもたちは外遊びが制限されたり、避難生活を続けたりした影響で、体力の低下が指摘されてきた。

 県教委は、子どもの体力は改善傾向にあるとみている。ただ、小5男子は全国平均との差が広がる結果となった。一層の体力向上に向けて、一人一人の子どもの体力に合わせた取り組みを充実させていくことが求められる。

 体力テストと併せて実施した運動習慣などに関する調査では、体育の授業時間を除いた1週間の総運動時間が、中2女子を除いて全国平均を下回った。特に小5男子は100分以上少なかった。

 県教委は昨年、日常生活のさまざまな場面で運動量を増やす取り組みを示した「ふくしまっ子児童期運動指針」を作成した。1日60分以上の運動をするよう、各学校での取り組みを進めている。

 清掃時に丁寧に机を運び雑巾がけすることでも運動量のアップにつながる。各学校には、登校から下校までの時間を有効に使い、子どもたちが楽しみながら実践できる工夫を凝らしてほしい。

 調査結果の中で気掛かりなのは、運動やスポーツをすることが「好き」と回答した割合が、全ての調査学年で全国平均を下回ったことだ。子どもたちが運動嫌いにならないように、幼児期から体を動かすことの楽しさを身に付けさせる取り組みに知恵を絞っていく必要があるだろう。

 県教委は、個人の体力テストや健康診断の結果、食生活の状況などを記録する「自分手帳」を全ての小中学生、高校生に配布している。成長期に必要な栄養素や、おやつの食べ方など食育に関するアドバイスも掲載している。

 保護者にも手帳を見てもらうことで、学校と連携して子どもの体づくりを考えていく施策だ。一層の活用を促したい。

 来年は東京五輪・パラリンピックが開催される。子どもたちのスポーツへの関心を高める絶好の機会でもある。家族でボール遊びなどの運動に親しみ、子どもの体力向上に努めていくことが必要だ。

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December 29, 2019 at 06:46AM
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