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【12月31日付編集日記】新年の胸算用:編集日記:福島民友新聞社 みんゆうNet - 福島民友

 江戸期の小説とされる浮世草子の作家井原西鶴の著書「世間胸算用」は、物語の舞台を大晦日(おおみそか)に絞った短編集だ。年の瀬の商いや庶民の暮らしを描き、当時の世相を伝える傑作と言われる

 ▼正月飾りの商売を描いた物語では「老いたる人の指図にそむく事なかれ」と、すでに50代だった西鶴の心情がにじむ場面が登場する。才覚ある若者でも目算が外れることもあるとし、熟年者の仕事に信頼を寄せていたようだ

 ▼西鶴の時代から300年以上が過ぎた現在、働くシニア層は右肩上がりで増え続けている。福島労働局のまとめでは今年、31人以上が勤める県内企業で、正社員など常勤の60歳以上が常勤者全体の15%を占めた

 ▼労働局は、65歳定年制を導入したり、66歳以上を雇用したりする企業が多くなったことが要因と分析している。長年勤めた人たちの経験や知識は貴重な財産だ。活躍の場はますます広がっていくだろう

 ▼俳人でもある西鶴は、「大晦日定めなき世のさだめ哉」と、一年の総決算とも言える大晦日を詠んでいる。今夜は今年一年の仕事を振り返るシニアの方々も多いことだろう。めまぐるしく変わる現代の世情の中、新年の「胸算用」に夢を描き、除夜の鐘を待ちたい。

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December 31, 2019 at 05:48AM
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