医師が階段で1匹の死んだネズミにつまずく。それはペストが流行する前兆だった。やがて死者が出始めるが、町当局は現実から目を背けて手を打たず、ペストがまん延してしまう。ついに町は外部と遮断され...。
カミュの『ペスト』が、新型コロナウイルスが猛威を振るう中国の状況と重なった。武漢市で最初の感染者が出たのは昨年末。発生源は海鮮市場で扱われていた野生動物とされる。市当局が「感染リスクは低い」とみて、初動が遅れ、情報公開を控えたのも響いた。
日を追うごとに肺炎の発症者も死者も増えている。人が行き来すれば、ウイルスは燎原の火のごとく広がる。武漢では航空便や鉄道、バスの運行が停止し、1千万人超の人口を抱える大都市は封鎖された。
中国はきのう、春節に伴う連休に入った。飛び火を防ごうと、日本政府は水際対策を強化。香港便が飛ぶ本県も空港の検疫を厳しくしている。
人間と感染症は長くせめぎ合いをしてきた。人がワクチンを開発してやっつけたと思うと、耐性を身に付けた強力なウイルスが現れる。変幻自在の難敵と、いつ果てるとも知れない闘いが続く。
ペストと格闘する人々の姿を描いたカミュが語ったとされる言葉がある。「人間が唯一偉大であるのは、自分を越えるものと闘うからである」。私たちもマスクと手洗いで防衛を。
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January 24, 2020 at 03:09AM
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鳴潮 1月25日付|鳴潮|徳島新聞 - 徳島新聞
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