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「パラの迫力伝えたい」 独特の配色光るアーティスト - 朝日新聞社

【動画】東京五輪・パラリンピックの公式アートポスター制作者の一人に選ばれた新木友行さん=白井伸洋撮影

 東京五輪・パラリンピックまで200日あまり。大会の公式アートポスターの展示が7日、東京都現代美術館で始まった。制作者には、写真家の蜷川実花さんや漫画家の荒木飛呂彦さんらが名を連ねる中、大阪市のアーティスト、新木友行さん(37)の名前もあった。一体どんなアーティストなのか。昨年11月から12月にかけ、記者が創作の現場にお邪魔した。

 畳1枚ほどの真っ白なキャンバスに、武骨な筋肉の黒い線が油性ペンで描かれていく。下書きはない。体に赤、腕にピンクと鮮やかな色が色鉛筆で塗り込まれた。10日間ほどで、プロレスラーが飛躍し、キックをする瞬間を描いた作品が仕上がった。

 この作品を描いたのが、新木さん。美術の専門的な教育を受けたことはなく、独特の配色は、電車内の広告や女性誌、プロレスラーの覆面や衣装などからヒントを得ているという。

 しかし、15年ほど前、絵を描き始めた頃は悩んでいた。新木さんは、知的障害のあるアーティストらの創作活動を支援する「アトリエインカーブ」(大阪市平野区)の創設当時からのメンバーで、動物や花を描いていた。ただ、何かしっくりこない。当時を知るアトリエインカーブの今中博之代表は「気配りできる人だから、自分は好きではないけど、こういうのを描いたほうがいいんじゃないかなって思っていたんじゃないかな」と振り返る。

 そんな時、格闘技好きが高じて、初めて生のプロレスを見に行った。大の男たちの技の掛け合いや真剣勝負に圧倒された。「これだ、描きたい」という思いが湧いてきた。モチーフを見つけてからは、集中して描くことが増えたという。

 2005年、ニューヨークで開かれたアートフェアに「パイルドライバー」と題した作品を出品。作品が評価され、一気に世に知られていった。今では、1点数十万円で買い手が付くこともある。これまで格闘技をモチーフに描いた作品は、400点にのぼる。

 ジムに通って体を鍛えるのも好きで、細身の体だが、腕には力こぶ、腹筋も割れている。最近は筋肉の線の太さにも気を配って描くようになったという。

 アートポスターの作品は、車イスバスケットボールを描いた「オフェンス No.7」。自身も知的障害や、リンパ管腫の手術の影響で言語障害がある。「がんばっている選手を見ると、自分もがんばろうと思う。アートポスターを通じ、パラスポーツの迫力を伝えられたら」と話した。

 アートポスターは2月16日まで、東京都現代美術館で展示される。入館無料。(白井伸洋)

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January 08, 2020 at 01:00PM
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