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北斗星(1月8日付) - 秋田魁新報

 横手市出身の漫画家矢口高雄さんは今年、画業50周年を迎えた。これを機に、自作を使って32年間続けてきたカレンダーの発行をやめることにした。最終作には「昨年10月に傘寿を数え、このヘンが潮時です」と一筆が添えてあった

▼「釣りキチ三平」が新緑の渓流でイワナを釣ったり、ススキの陰で群れ飛ぶ野鳥を眺めたりと、季節感豊かな作品ばかり。元日付の本紙に掲載された「寒雀(かんすずめ)」もその一つだ。鉛色の空を背に、雪や寒さをものともせず動き回るスズメはたくましさにあふれる

▼矢口さんにとって、古里の村に絶え間なく降り注ぐ雪は怨(うら)みと呪いの対象でしかなかった。そこから“脱出”しようと上京したのが50年前

▼雪のない都会で迎えた初めての正月、砂ぼこりを巻き上げて車が行き交う光景を見て「あー、雪が欲しい」と心の中で叫んだ。以来、雪はいとおしいものに変わった

▼今冬は驚くほど雪が少ない。県内各地であいさつ代わりに交わされる言葉は「雪かきが楽でいいな」。だがわずかでも積もろうものなら、誰もが待っていたかのように黙々と雪かきに励む。降れば厄介、降らなければ寂しい。雪とは何とも不思議な存在だ

▼油断ならない存在であることも忘れてはいけない。県内では2014~18年に雪害事故で32人が命を落とした。うち15人が雪下ろし中の転落が原因だった。8割以上はヘルメットや命綱を着けていなかったという。いくら除排雪に慣れていても安全対策は怠らず万全に。

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January 08, 2020 at 07:47AM
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