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北斗星(1月4日付) - 秋田魁新報

 作家の楡(にれ)周平さんはインタビューで「農業の再生で地方が活性化し人口が増える。これが日本再生の唯一の方法だ」と語っていた。その思いを小説として著したのが「和僑(わきょう)」(祥伝社)である

▼高齢化や人口減など将来への不安を抱える東北地方の架空の町が舞台。米国でレストランチェーンを経営する町出身者と連携、地元産食材を使ったコロッケやメンチカツなどを冷凍加工して、輸出を目指す。生産から加工、販売までを手がける6次産業化に活路を見いだす点では、本県にもヒントとなる物語である

▼「和僑」というタイトルが興味を引いた。海外に住んで活躍する中国人を華僑と呼ぶように、日本人も海外へ積極的に飛び出して、和僑として羽ばたいてほしいとの願いが込められていると想像する

▼秋田県人も海外で活躍している。本県へ観光客を送り込んでくれている旅行会社の経営者や、ラーメン店や駅弁店などを展開している経営者がいる。頼もしい限りである

▼小説になぞらえて勝手に「秋田僑」とでも呼んでいいだろうか。そのネットワークが構築され情報が行き交うことになれば、本県にとって新たなビジネスチャンスにつながるはずである。そんな好循環を生み出したい

▼「大きな仕事を手がける時には、まず夢を共有する。それができれば、後はいかにしてそれを実現するかに知恵を絞るだけ」。小説の一節にある。夢を持って前に進む県人が1人でも多く出てくるような1年になってほしい。

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January 04, 2020 at 07:08AM
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