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【2月12日付社説】郡山の医療産業集積/構想実現で復興の柱支えよ - 福島民友

 郡山市は、同市富田町の旧県農業試験場跡地周辺に医療機器関連事業所を誘致する「メディカルヒルズ郡山基本構想」の具体化に向け、対象区域での土地利用を可能にするための環境整備に入った。

 医療関連産業の集積は本県復興の柱の一つだ。市や県は連携しながら、構想の実現に積極的に取り組んでいくことが求められる。

 メディカルヒルズ構想は、県が開設した「ふくしま医療機器開発支援センター」を核に、医療関連の企業や研究機関の集積を目指そうと、市が2016年に策定した。対象となる区域はJR郡山富田駅南側の約30ヘクタールで、県が所有する旧農業試験場と県養鶏分場の跡地のほか、民有地も含まれる。

 ただ、対象区域一帯は市街化調整区域のため、土地の開発が制限されていることが構想推進のネックとなっていた。そこで市は、市街化調整区域でも地域特性に応じて開発が可能になる「地区計画」制度を活用することにした。市は本年度内にも地区計画の運用指針を策定し、医療関連産業が進出する土台を固めたい考えだ。

 市が昨年末に公表した地区計画運用指針の素案には、医療機器開発支援センター南側の農業試験場跡地と民有地には医療やヘルスケア、介護・福祉、企業や大学のサテライトなどの集積を推進することが盛り込まれた。また、郡山富田駅に近い養鶏分場跡地には商業施設などを誘致し、にぎわいを創出するとした。

 計画に沿って開発を進めていくためには地権者の理解と協力が不可欠となる。市は構想を画餅としないためにも、推進していく意義を地権者にしっかりと説明していかなければならない。

 構想の対象となっている区域は同市の中心部から近く、JR磐越西線のほか、内環状線や郡山インター線などの幹線道路も走っており立地に恵まれている。医療機器開発支援センターに加え、歯学部と薬学部を有する奥羽大も近くにある。進出してきた医療関連企業が既存施設と連携することで、新たな研究成果や製品が生まれる可能性がある。

 市などは今後、国内外の医療関連企業に対して同市に進出する利点をアピールし、広く関心を持ってもらうことが大切だ。

 本県は05年から医療機器産業の集積を目指すプロジェクトを進めており、県内の医療機器の生産額は全国トップクラスとなるなど成果が上がっている。メディカルヒルズ構想を具現化することで、医療産業の先進地として本県の存在感をさらに強めていきたい。

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February 12, 2020 at 06:50AM
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