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北斗星(3月2日付) - 秋田魁新報

 家族や地域の人が認知症などになった場合、どう捉え、いかに対応すべきか。専門用語を駆使して説明しても、なかなか理解が進まないだろう

▼県内の福祉・医療関係者有志が思い付いたのが、寸劇を通じて基本的な心構えやノウハウを分かりやすく伝えていくことだった。2016年秋に劇団「ちいさなお世話」を旗揚げ。以来、認知症をはじめ高齢社会をテーマにした寸劇を県内各地で披露し、公演回数は40を超える

▼大仙市の内小友公民館で先日行われた寸劇も、来場した多くの住民の関心を引いた。冒頭で登場するのは、物を盗まれたなどと互いをののしり合う2人の高齢女性。困惑した家族が認知症を疑い、地域包括支援センターに相談するまでの葛藤を描写した

▼団員は約20人。秋田弁によるコミカルな掛け合いで会場を沸かせ、物語に引き込む。合間に認知症に関する基礎知識や周囲が心掛けるべきことなどを丁寧に説明するのがみそだ。寸劇で実情を端的に紹介しているから、説明の内容も頭に入りやすい

▼代表は秋田市の障害者支援施設で副所長を務める八代雄市さん(41)。ケアマネジャーなど介護に携わった経験を基に脚本を手掛け、出演もする。「何より大事なのは地域の温かい見守り。これからも寸劇を通じ、そのことを伝えたい」と語る

▼誰もが認知症になる可能性がある。ひとごとではない。一人一人がその意識を持つだけで地域の支え合いの力は強まる。有志の寸劇が、そう教えてくれる。

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March 02, 2020 at 07:25AM
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