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【4月14日付社説】新型コロナ・宿泊療養/受け入れ態勢の確立を急げ - 福島民友

 新型コロナウイルスから命を守るため、県は感染者の受け入れ態勢充実を急がなければならない。

 県内のウイルス感染拡大は予断を許さない状況が続く。二本松市で県内初のクラスター(感染者集団)が発生するなど、これまでに38人の感染者が確認され、35人が入院している。感染者の急増を受け、県は感染者の受け入れ可能な病床数を、52床から111床に増やした。

 受け入れ病床数が倍増したことで、感染者の増加に対応する当面の態勢は整ったといえる。ただ、今後、感染が急速に広がると病床が不足する恐れがある。軽症者や症状の出ていない人は宿泊施設で療養してもらい、重症者、重篤者らの入院、治療態勢を維持することが重要だ。

 県は19日まで軽症者らを受け入れる宿泊施設を募っており、これまでに複数の施設から、合わせて約300室の提供申し出があった。病床がひっ迫してから動きだしては手遅れとなる。県は、どの施設で何室確保できるのかなど、申し出があった宿泊施設などと調整を進め、受け入れ態勢を早急に確立することが重要だ。

 併せて、宿泊施設で療養する人の健康状態を観察し、症状の変化に対応する医師、看護師はじめ、日常生活を支援するスタッフを確保しなければならない。県医師会はじめ医療関係機関、団体と連携して進めてもらいたい。

 宿泊を受け入れる条件として、個室で室内にトイレ、入浴設備があることや、スタッフと感染者の区域をはっきり分けられる施設であることなどが前提となる。清掃や消毒などの感染管理、食事の提供方法など、さまざまな感染防止の対応が必要となる。

 施設内でクラスターが発生することのないよう、詳細な対応マニュアルを作成することが不可欠だ。県は、二次感染防止の徹底へ、担当するスタッフらへの指導を徹底し、受け入れ準備に万全を期してほしい。

 感染者を受け入れる施設側にとっては、風評が広がるかもしれないといったリスクを冒して施設を提供することになる。受け入れ先となった施設に偏見を抱いたり、従事するスタッフを中傷したりするようなことは、決してあってはならない。

 重症化しているにもかかわらず、病床が不足し十分な医療を提供できなくなる事態だけは避けなければならない。

 県は一層の危機感を持って迅速に対応し、県民の不安を少しでも解消することが大切だ。

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April 14, 2020 at 06:43AM
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