新型コロナウイルスの感染拡大を受け、県内各地で計画されていたスポーツ大会、文化・芸術活動の発表会などが中止になっている。
スポーツでは、県が県総合体育大会についてスキーなどの冬季競技を除き全競技の中止を決めた。中学、高校の県大会も夏季競技は中止され、インターハイなどの全国大会も開催が見送られた。
特に子どもたちは学校の休校が長引き、部活動も制限された状況で、個人以外の練習時間を確保できていない。練習不足によるけがが懸念され、競技中を含め移動や宿泊による感染リスクも大きい。選手の安全を最優先に考えれば中止はやむを得ない判断といえる。
それでも大会出場を目標に、仲間と練習を重ねてきた子どもたちにとって厳しい決定だ。中学、高校の3年生は集大成の場といえる。初めて出場機会を得られる可能性があった選手もいる。努力の成果を発揮することなく、競技から離れることは無念だろう。
いわき市中体連と市教委は6月の市中学校体育大会を7月下旬~8月上旬に延期し、無観客などの感染予防策を講じて実施する方向で調整している。陸上や水泳は小規模の記録会で、これまでの成果を数字で残すことができる。県や県教委、市町村教委、各競技団体は今後の感染状況を踏まえ、代替大会の開催などを検討してほしい。
文化・芸術活動も苦境に立つ。演奏会や美術展、演劇などの舞台などの中止・延期が相次ぎ、美術館や博物館、映画館なども休館を余儀なくされている。
福島市で6月に予定されていた県内最大の公募展、県総合美術展覧会(県展)は作品搬入や審査などの作業過程で「3密」回避が困難として中止された。今夏に高知県で予定されている全国高校総合文化祭も開催が危ぶまれている。
県文化振興財団によると、県内の各団体が行う発表会や講演会などの活動に対する助成事業で、昨年度は68件が交付対象となった。しかし本年度は申請が予定されていた約10件が、施設が利用できないことなどを理由に取り下げの連絡があったという。
音楽や書の指導者などで仕事として芸術活動に携わる人、趣味や人生の生きがいとして活動する人など、コロナ禍で多くの人の活動が制限されている。県や市町村は実態を正確に把握し、活動再開に向けた支援策を講じてほしい。
外出自粛など制約が多い生活が続きスポーツや文化・芸術がもたらす潤い、豊かさを改めて実感した人も多いだろう。その価値や大切さを認識し、しっかり支えたい。
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May 10, 2020 at 07:09AM
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【5月10日付社説】新型コロナ・スポーツ、文化/活動再開に細やかな支援を - 福島民友
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