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【5月19日付社説】新型コロナ・新酒鑑評会/実績軸に認知度向上図る時 - 福島民友

 全国新酒鑑評会の金賞酒を決める決審が、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止となった。昨年、金賞受賞銘柄数が7年連続で全国最多となった本県にとって、「今年も日本一」の期待が高まっていただけに残念なことだ。来年の「8連覇」に向け一層の底上げを図る時間が確保できたと、前向きに捉えたい。

 県産日本酒は、県清酒アカデミー職業能力開発校による人材育成、高品質清酒研究会を通した情報交換などの取り組みで実績を上げてきた。今年の鑑評会には850点の出品があり、予審を通過した中から金賞酒が選ばれることになっていた。

 県産日本酒の躍進を技術面で支えてきた県ハイテクプラザ会津若松技術支援センターの鈴木賢二副所長は「今年の出来は良く8連覇に期待していた」と話す。金賞酒選定はなくなったものの、来年に向け出品酒をチェックし課題の洗い出しを進めている。

 各蔵元には同施設などとの情報交換をより密にし、酒造りの技術に磨きを掛けてもらいたい。

 県が2月、郡山市で開いた「ふくしまの酒まつり」には県内の蔵元が勢ぞろいし、約8千人が来場した。新型コロナの感染が広がる東京都など首都圏は、緊急事態宣言が続いている。大きな商圏でのイベントは控えざるを得ない中で、県はインターネットをはじめ各メディアを通して、本県の日本酒の魅力を発信している。

 全国的には、県産日本酒は兵庫の灘、京都の伏見などと比べ認知度がまだ低いという見方もある。今年は、本県の新たなオリジナル酒造好適米「福乃香」で仕込んだ日本酒の販売が始まり、ブランド化を進める好機だ。7連覇の実績をよりアピールし、認知度向上に力を尽くしていくことが大切だ。

 本県の緊急事態宣言は解除されたとはいえ、飲食店への客足はまだ戻っていない。各蔵元の苦しい状況が続くことも予想される。今後の対応に苦慮する中で、県酒造協同組合は「今は、県内の人たちに、福島の酒をしっかり覚えてもらう時期と捉えている」という。

 秋には、ほど良く熟成して、まろやかな味わいの「ひやおろし」が各蔵元から出荷される。組合には、消費者の動向に目配りしながら、飲食店や小売店などと連携し消費拡大に努めてほしい。

 日本酒をテークアウトして「家飲み」を呼び掛ける飲食店や、オンライン飲み会の動きも出ている。さまざまな機会を利用して、出来が良く仕上がった県産日本酒を応援していきたい。

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May 19, 2020 at 07:10AM
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