４００キロというから、県庁を起点にすると、最短距離で静岡県庁のもう少し先まである。地上からそのくらい離れた上空を、国際宇宙ステーションが周回している。今月中旬、肉眼で見ることができた
▼明るい星のような光が、飛行機より速いスピードで夜空を流れていった。目にした方も多いのではないだろうか。サッカー場ほどの大きさの施設が、わずか１時間半ほどで地球を１周してしまうというから驚く。日本の実験棟「きぼう」もその一部だ
▼米航空宇宙局と米企業が間もなく、飛行士２人を乗せた新型宇宙船をステーションに向け打ち上げる。これが成功すれば、日本人飛行士の野口聡一さんが年内にも搭乗して宇宙に旅立つ
▼新たな宇宙への挑戦に夢も膨らむ。ただ、ここにも新型コロナウイルスが影を落とす。搭乗する飛行士はステーションにウイルスを持ち込まないよう、打ち上げまでの２週間を隔離されて過ごす
▼宇宙航空研究開発機構によると、今は条件がそろえば日の出前と日没後の２時間ほどの間にステーションを見ることができる。野口さんが乗り込む頃、どんな「希望」が広がっているだろう。雲行きは気になるところだが、空を見上げて待つことにしよう。
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May 25, 2020 at 06:29AM
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【５月25日付編集日記】きぼう：編集日記：福島民友新聞社 みんゆうNet - 福島民友
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