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【6月12日付社説】新型コロナ・就職活動/学生に寄り添い不安解消を - 福島民友

 来春卒業予定の大学生らを対象にした企業の採用面接などが今月解禁された。新型コロナウイルスによる移動制限などで就職活動は一変している。学生に不利益が生じることがないよう企業と大学などは連携を強化し、不安や戸惑いを抱える就活生を支えてほしい。

 3月に始まった会社説明会は感染防止のため相次いで中止され、福島労働局と県が都内や郡山市で予定していた県内企業の合同説明会も開催されなかった。学生が企業訪問を通し、職場の雰囲気などに触れる機会も限られた。

 企業はホームページなどで学生向けのPRに力を入れているが、地方の中小企業、学生にあまりなじみのない企業などは、具体的な業務内容、魅力を直接アピールする貴重な機会を失った。学生、企業にとって痛手といえる。

 福島労働局と県は、7月20、21日と8月17、18日に郡山市での合同面接会の開催を急きょ決め、参加事業者を募集している。国や県はこうした機会をできる限り設け、企業側も職場の環境や社員の声など、学生が求める情報を積極的に提供すべきだ。

 感染防止のため、インターネットを活用した「ウェブ形式」での会社説明会や面接を実施する企業が増えている。遠方に出向く必要がなく、交通費や移動の時間がかからないなど、学生に利点はある。

 しかし、慣れない画面を通したやりとりで、学生が十分に思いを伝え、採用担当者などと意思疎通を図ることは容易ではない。映像や音声が途切れてしまう通信トラブルなども懸念される。

 東日本国際大はウェブ面接に対応するため、模擬面接や自己PR動画の撮影などで学生を支援している。学生が試行錯誤を続ける中、こうした取り組みは有効だろう。

 まだ通信環境が整っていない中小企業も少なくない。オンライン会議やテレワークにも活用できる通信環境の整備は、優秀な人材を採用するためにも欠かせない。国や県は、意欲のある企業の設備投資への支援を急ぐ必要がある。

 気掛かりなのは、採用の延期や中止を判断する企業が増えることだ。昨年まで人手不足を背景に、学生の「売り手市場」が続いてきたが、急激な業績悪化や先行きの不透明感で採用計画の見直し、縮小の動きも出始めている。

 非常時の就職活動が、学生と企業のミスマッチにつながり、内定の辞退や取り消し、入社後の早期離職が増えてしまっては双方にとって不利益となる。学生も情報収集に努め、将来をしっかり見据えて進路を判断することが大切だ。

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June 12, 2020 at 07:10AM
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