使われなくなった市営住宅を改修し、芸術家たちの活動拠点「アーティスト村」としている横須賀市は10日、作家の折原みとさん(56)が同村に参加し、アトリエとして利用すると発表した。折原さんは自宅のある逗子市から通って地域住民らと交流し、横須賀を舞台とした小説を執筆する。(村松権主麿)
市内には細く急な道のある丘陵と谷地の「谷戸(やと)」が多く、空き家の増加や高齢化が課題となっている。同市田浦泉町の谷筋にあるアーティスト村は、谷戸地域の再生事業として旧市営住宅の長屋を改修。二〇一八年以降、陶芸家の男性と美術家の女性が、それぞれ居室と工房を構えている。
三人目の折原さんは茨城県出身で、一九八五年に少女漫画家としてデビュー。小説の代表作は、映画化された「時の輝き」(講談社)や、葉山町を舞台とした「幸福のパズル」(同)など。二十年ほど前から逗子に住み、鎌倉と逗子を舞台とした小説も発表した。一年半ほど前、横須賀を舞台に小説を書くための取材を始め、アーティスト村のことを知ったという。
この日、市役所で記者会見した折原さんは、初めてアーティスト村を訪れた時の印象を「自然に恵まれ、昭和レトロな感じがすごくすてきな場所だった」と振り返り、同村計画への協力を市に申し出た。今後、八月ごろからアトリエの整備を始め、来年二月ごろから本格的な活動をする予定。
出身地の茨城県では、古民家を再生し、コミュニティースペースとして活用しており、横須賀のアトリエも地域交流に役立てるという。アトリエ整備や地域住民との交流などの活動は講談社のデジタルメディア「FRaU web」で掲載し、小説は二〇二二年十月ごろポプラ社から出版する予定。
上地克明市長は「折原さんが加わったアーティスト村の今後の展開に大変期待している。外の人の感性と視点で横須賀の魅力を再発見し、発信してくれることはうれしい」と話した。
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作家の折原みとさん「アーティスト村」参加 横須賀舞台の小説執筆 - 東京新聞
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