ロック、三味線、踊りなど多彩に配信
新型コロナウイルスの感染拡大で舞台や公演の中止が相次ぎ、大打撃を受けるアーティストを救おうと、北九州市内を中心にイベント業を展開する「Wafel(ワフェル)」(八幡東区)が、演奏や演劇などを撮影した動画をインターネットで有料販売する専用サイトをつくった。代表取締役の後藤玲さん(41)は「新型コロナで疲弊する中、新しいビジネスモデルを形成する必要があった。今何か動かないといけない」と思いを込めた。
■キャンセル100件
「みんな困っていますね」。きっかけは新型コロナウイルスの影響が出始めた3月初旬に、会社スタッフと雑談しているときのことだった。動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」で多くのアーティストが動画配信をしているが、動画再生数などで配信者にお金が支払われる仕組みで稼げるのは著名人ばかり。地方を中心に活動するアーティストにはハードルが高すぎた。
Wafelにも公演キャンセルの電話が100件以上も寄せられ、閉塞(へいそく)感に見舞われていた。「地方アーティストでも稼げるプラットホームを構築しなければ」。後藤さんは、地方で活躍するバンドやプロの演奏家のほか、ダンスや演劇などの舞台を撮影して、有料動画として配信するサービスを思いついた。
■動画1本数百円
6月中旬に立ち上げたサイト名は「THEATER WAFFLE.」。無料で会員登録し、気になるバンドなどの動画を気軽に購入できる。動画の料金は原則、演奏側が決めるが、1本数百円と非常に割安だ。
現在は、北九州市内を中心に活動するロックバンドや弾き語りをするアーティストたちの動画が複数本アップされているほか、福岡市内を中心に活躍する津軽三味線奏者、山本明姫(あき)さんも演奏を披露。中国雑技団やベリーダンスのグループなどもあり、後藤さんは「さまざまなジャンルの動画を配信できれば、より多くの人に興味を持ってもらえる」と意気込む。
撮影はアーティスト本人がするか、同社が請け負う。ライブハウスを貸し切りにしたり、音楽スタジオで録音したりとさまざま。撮影に使う会場に使用料が支払われることで、それぞれが収入を得られるのも魅力だ。
■演目ごとに消毒
「来年7月までほぼ全ての公演がキャンセルになり収入が途絶えていたので、いいチャンスと思ってチャレンジしました」。北九州市内を中心にフリーで活動するプロのフルート奏者松本優哉さん(39)は今月13日、小倉北区のスタジオで演奏を撮影。この日はクラシックなどの3曲に挑戦した。「厳しい状況の中、少しでも収入になる可能性があるので非常に助かります」と笑顔で話した。
動画撮影時の感染症対策にも気を配る。マイクは一演目終わるごとに替えて消毒、休憩時間には換気をしている。
一方で、生の演奏の素晴らしさを届けたい、という思いは強い。「ライブならではの迫力は動画ではなかなか伝えにくい。どう近づけていくか、試行錯誤していくしかない」と話した。
ホームページ=https://theater-waffle.com/ (東祐一郎)
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July 20, 2020 at 04:00AM
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有料動画で地方アーティスト救え 北九州のイベント会社がサイト設立 - 西日本新聞
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