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【7月4日付付社説】新型コロナ・教育旅行の回復/安心できる学びの場整えよ - 福島民友

 本県を訪れる修学旅行や合宿など教育旅行の回復に向け、安全で安心して滞在できる環境を整えていかなければならない。

 新型コロナウイルスの感染拡大による影響で、教育旅行は冷え切った状態が続いている。県をまたいだ移動の自粛が解除された中、実施を予定する学校の動向からは明るい兆しもうかがえる。

 県によると、教育旅行で県外から訪れる学校のバス経費を補助する事業は、今のところ昨年とほぼ変わらないペースで申請がある。ただ、秋以降に時期をずらす学校が多いという。例年、秋から冬にかけては観光目的の宿泊者が落ち込む時期だ。県には秋へのシフトを好機と捉え、観光関係団体などと連携し誘致に努めてほしい。

 新型コロナの感染状況を見据えながら、目的地や時期の変更などで学校関係者は苦慮している。毎年、多くの教育旅行を受け入れている会津若松市の会津若松観光ビューローによると、春の教育旅行は全くなかった一方、9月以降に見込まれる学校は昨年より増えている。目的地を関東圏から、鶴ケ城をはじめ地域資源に恵まれた会津に変更する学校もあるという。

 各学校は、1部屋に泊まる人数を減らしたり、「3密」を避けるため移動用のバスの台数を増やしたりするなど、感染リスクの低減にも気を配らなければならない。観光関係者は、感染防止対策を徹底し、宿泊先や無理のないスケジュールの確保などに関し、広域的に連携していくことが大切だ。

 教育関係者らでつくる全国修学旅行研究協会の岩瀬正司理事長はホームページで「修学旅行の灯は消さないで」とした緊急アピールを公開している。修学旅行を知らない子どもたちが出てしまうことを危惧し、「『学びの集大成』である修学旅行をぜひ実現していきたい」との願いを伝える。

 児童生徒らが団体行動する教育旅行は、普段の学校生活では経験することのない学びや体験を得ることができる。本県の豊かな自然、歴史や文化に触れてもらう貴重な機会でもある。

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故に見舞われた本県は、復興に向けた歩みを続ける。県はそのありのままの姿を見てもらう「ホープツーリズム」の取り組みを進めている。現状をより分かりやすく伝えるため、プログラムの充実にも取り組む必要がある。

 県内を訪れた児童生徒らが、本県ならではの心に残る思い出をつくり、大人になってから、また訪ねてみたいと思えるよう、受け入れに万全を期したい。

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July 04, 2020 at 06:54AM
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