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【8月18日付社説】「エール」放送再開/ゆかりの地結ぶ交流深めよ - 福島民友

 一時休止となっていた福島市出身の作曲家、古関裕而さんと妻金子(きんこ)さんがモデルのNHK朝ドラ「エール」の放送が、9月14日に再開されることになった。新型コロナウイルスの感染拡大で約2カ月半にわたり収録を休んだ影響で、6月下旬以降、第1回から再放送されていた。

 古関さんが結ぶ、全国のゆかりの地同士のつながりを深めていくきっかけとしたい。

 古関さんは、歌謡曲やドラマの主題歌をはじめ校歌、応援歌、ご当地ソングなど約5千曲の作品を創作した。楽曲の舞台となった地域など古関さんと縁のある自治体や学校、団体などは全国各地に広がる。福島市と金子さんの古里、愛知県豊橋市は朝ドラの誘致運動時から手を携え、市民レベルでの交流も進んでいる。

 古関さんと関係の深い自治体が連携する、ゆかりのまち協議会の設立に向けた動きがある。福島市、古関さんが一時暮らしていた川俣町、豊橋市、「長崎の鐘」で知られる長崎市の4市町が発起人となっている。コロナ禍で足踏み状態となっているものの、ご当地をつなぐ取り組みは、交流人口の拡大にもつながる。実現に向け最善を尽くしてもらいたい。

 県は、福島空港と愛知県の中部国際空港を結ぶ初めてのチャーター便を航空会社と企画した。10月下旬から11月初めにかけ、6便運航する。ツアーでは福島市の古関裕而記念館などを巡る予定だ。

 古関さんを生んだ本県の魅力をアピールする良い機会だ。多くの人に本県を訪れてほしい。

 記念館の来館者は、再開館した6月以降で約1万6千人に上る。2018年度の年間来館者をすでに超えた。市は今後、2階部分の展示内容を、本年度末をめどにリニューアルする予定だ。記念館脇には、ドラマに登場する喫茶店「バンブー」をイメージしたセットを再現し、受け入れ態勢を整えることにしている。

 約1カ月後の放送再開、そして終了後を見据えた取り組みが欠かせない。古関さんの素顔に触れようと本県を訪れる人たちの満足度を高める仕掛けに知恵を絞り、「エール効果」を持続させていくことが大切だ。

 1964年の前回東京五輪の選手入場行進曲「オリンピック・マーチ」をはじめ、古関さんの代表作は数多い。ただ、曲は知っているものの、古関さんの作品であることを知らない人も少なくない。

 古関さんが残してくれた財産を、若い世代に伝えていくことが欠かせない。

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August 18, 2020 at 06:47AM
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