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【8月28日付社説】2学期スタート/仲間と学ぶ機会大切にして - 福島民友

 各地の小中学校、高校で2学期が始まった。

 新型コロナウイルスの感染防止に向けた臨時休校の影響で、学習の進み具合が例年より大幅に遅れている。県教委の調査によると、中学校の2割が、3年生の学習が例年に追い付くのには来年の2月ごろまでかかるとの見通しを示している。2学期は遅れを取り戻す期間となる。

 県教委は、休校が長引いたことにより、学ぶことへの欲求が高まった子どもが多いとみている。学校では子どもたちがテーマに沿って情報を集めるなど、考える力を伸ばす時間を多く設けるよう各市町村教委に勧めることにしている。家庭学習も活用し、問題演習などで知識を定着させる時間も確保するのが望ましいという。

 学習内容をしっかりと身に付けさせることと、近年求められている主体的に学ぶ力の醸成は教育の両輪だ。各校は両立に向け、知恵を絞ることが大切だ。

 2学期は例年、体育祭や学校祭などの学校行事が集中する。1学期には中止期間が長かった部活動も本格化してくるだろう。

 学校行事や部活動は、仲間と協力して試合に臨んだり、何かをつくり上げたりする貴重な経験だ。長く付き合う友人ができるのもこうした活動の時だ。大人になってからつらい経験をした際に、「学校であんなに頑張ることができた」と、自分を励ます糧にもなる。

 県外では、運動系の部活動で新型コロナの集団感染が確認されている。感染防止に十分配慮しながら、行事や部活動に取り組める環境を整えることが重要だ。

 多くの中学校で1学期に実施できなかった修学旅行は各校で対応が分かれている。行き先を首都圏から東日本大震災の被災地などに変えて実施する学校がある一方で、日帰りの遠足に切り替える学校もある。旅行実施には感染防止の徹底が必要で、大規模校の生徒を受け入れる宿泊先の確保などが難しい面があるという。

 修学旅行は、学校生活の中でも大切な思い出として残るイベントだ。中止とする場合でも、子どもや保護者と十分に話し合い、どうやって別の思い出づくりの機会を設けるかを考える必要がある。

 夏休みの後は、子どもの気持ちが不安定となりやすいことが指摘されている。今年は、新型コロナに伴うストレスや将来への不安も子どもに影響することが考えられる。教員や保護者は子どもの様子に目を配りながら、悩みの相談などをしやすい雰囲気をつくるよう心掛けてほしい。

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August 28, 2020 at 06:28AM
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