作家の井上ひさしさんは、高校野球が大好きだった。１９７０年代、当時住んでいた千葉県の代表校が夏の甲子園大会を制した時は駅頭の歓迎会を見に行くほどだった。井上さんのエッセー「高校野球大会初日観戦記」に詳しい
▼観戦記は、７６年夏の甲子園大会の開幕当日、ネット裏から見て感じたことをつづった。「球場そのものが一個の音の大増幅器」と化した開会式で、前年優勝の習志野の主将が優勝旗を返還する様子などを描写している
▼福島２０２０夏季大会がきのう、閉幕した。いつもなら、選手たちを鼓舞するブラスバンド演奏、好プレーに送られる声援で球場内は盛り上がるはずが、今年の夏は違った。それでも、参加校の選手たちはいつも通り懸命にボールを追った
▼聖光学院が優勝を決めた瞬間、選手たちが歓声に包まれることはなく、優勝旗の授与もなかった。１４年連続で頂点に立った喜びを特別な思いでかみしめたことだろう
▼井上さんは観戦記で、この年を思い出すときの索引となるよう、全力で何十回、何百回となく劇的な場面を繰り広げてほしいとエールを送っている。あすから東北大会が始まる。聖光学院の今夏のプレーは間違いなく記憶に刻み込まれる。
"日付" - Google ニュース
August 08, 2020 at 06:36AM
https://ift.tt/33zjAf0
【８月8日付編集日記】夏の高校野球 - 福島民友
"日付" - Google ニュース
https://ift.tt/377vQTs
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update
Bagikan Berita Ini
0 Response to "【８月8日付編集日記】夏の高校野球 - 福島民友"
Post a Comment