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【9月12日付社説】イノシシに豚熱/一刻も早いワクチン接種を - 福島民友

 野生イノシシの豚熱(CSF)感染が県内で初めて、会津若松市で確認された。県と関係機関は危機感を持って、飼育豚への感染防止に全力を挙げてもらいたい。

 豚熱は2018年9月、岐阜市の農場で26年ぶりに発生が確認され、中部、関東に広がった。先月に隣県の群馬県内で野生イノシシの感染が確認され、農林水産省は本県をワクチン接種の推奨地域に追加、県が10月から接種を開始しようとした矢先だった。

 県はイノシシが見つかった場所の半径10キロ圏内を、家畜の移動を禁止する制限区域に設定した。来週中にも、前倒しで会津地域からワクチン接種を始め、全県に拡大する方針だ。県内では83の養豚農場で約12万頭の豚が飼育されている。すべて終えるまで3~4カ月程度かかるとしているが、養豚農家の不安解消へ、できる限り迅速に進めることが重要だ。

 農場で1頭でも感染してしまうと、全頭を殺処分することになる。養豚農家にとって計り知れない打撃となる。県は現時点で県内の農場の豚に異常がないことを確認しており、区域内の出荷再開へ農水省と協議を進めている。

 県内の農場をウイルスの侵入から、なんとしても守らなければならない。ウイルスは、野生イノシシからのルートや、農場に出入りする人などから持ち込まれる場合があるとされる。農場の消毒を徹底するとともに、出入りする畜産関係者、車両の衛生管理にも細心の注意を払う必要がある。

 野生イノシシは餌を求めて山、田畑などを活発に動き回る。イノシシからの感染ルートを断つことが不可欠となる。

 豚舎へのイノシシなどの侵入を防ぐ上で、柵やネットの設置は有効だ。関東への感染拡大を受け、県は昨年から農場への柵の設置を呼び掛けてきた。国がネットの設置費用を補助する制度もある。イノシシの侵入防止策の強化へ、あらゆる手だてを講じてほしい。

 県はきのう、会津全域、県北、県中、県南地域の東北道西側の一部を野生イノシシの捕獲重点エリアに設定した。マンパワーに限りがある中で、イノシシの感染拡大を防ぐことができるかどうかは市町村、猟友会など関係機関、団体の連携に懸かっている。

 捕獲重点エリア内の各市町村は、出猟日数やわなを増やすなど、効率的で効果的な方策を練り上げ実行することが大切だ。

 豚熱は人に感染することはなく、仮に感染した豚の肉を食べたとしても体への影響はない。県民一人一人が冷静に対応したい。

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September 12, 2020 at 06:50AM
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