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阪神・藤川、ナゴヤドームの思い出語る「落合監督であり、井端さん、荒木さん…」 - スポニチアネックス Sponichi Annex

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<中・神>最後のナゴヤドームを中日ファンから歓声を浴びて締める藤川(撮影・椎名 航)
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 今季限りで現役引退を表明している阪神・藤川球児投手(40)が15日、ナゴヤドームに別れを告げた。試合後にかつての戦友、中日・荒木内野守備走塁コーチに花束を手渡され、グラウンドを一周。両軍のファンから温かい拍手を送られ、思い出を語った。

 「ドラゴンズであれば、落合監督であり、井端さん、荒木さん。岩瀬さんも引退試合も来てくれるし。戦いもするんだけど、一緒に戦ったメンバーでファンのみなさんもすごく分かってくれていて、そういうのってなかなか出会えるのがないので。何とかこの日に間に合わせて来られただけで、選手ってこんなに幸せなんだなと感じることができた。それが見ている人とか後輩であったり、他球団の選手たちにもいいきっかけになればいいと思うし。“ありがたい”以上というか、これから第2の人生で生きていく糧になりますよね。自分がこれだけ残したんだというか、いい勝負を繰り広げさせてもらったというところで人の印象は消えないんだなと。記憶って。やっぱりその記憶を大事に、これから生きていこうと思いました」

 競った展開となったこの日は、登板なし。自身の“後任”守護神を務めるスアレスがまさかの逆転サヨナラ弾を打たれた。日米通算245セーブで止まっている中で「スアレスがセーブ挙げて、そのボールをもらって、サインを書いてもらって、246個目ですと言いたかったですけど。また明日からその機会で250セーブ超えられたら。僕は自分の記録は本当にどうでもいいので。残念ながら負けましたけどね」と、自身の大記録への未練はないことを改めて口にした。

 「これだけみんなが、相手球団でも応援してくれたんで。ゲーム外で時間をいただけているのはありがたい。ドラゴンズさんに大感謝ですね。うれしい限りです」

 今後も1軍戦力の一員としてチームに同行しながら、各敵地を回る予定。猛虎の誇る希代の剛腕が、笑顔で花道を歩き始めた。

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