映画「男はつらいよ」にこんな場面がある。寅さんが「まりこ」という女性を探してくれと老いた男性に頼まれる。まりこは、勘当し死に別れた息子の妻。会ったことがなく、息子の思い出話をしたいという
▼東京在住との手掛かりだけで一軒一軒訪ねて探し当てようとするが、くたびれて断念、安請け合いを後悔する。無理難題でも人助けならと、つい引き受けてしまうのが寅さんの性分なのだろう
▼頼まれ事にせよ自発的にせよ、人のために労力を惜しまず走り回って成果を出すのは容易でない。被災地支援などの「スーパーボランティア」として知られる大分県の尾畠春夫さん(81)は日々、新聞に目を通し、自分に何ができるかを考えているという
▼長年の経験を生かし、一昨年に山口県で行方不明となった男児を発見して注目された。地元の由布岳の登山道整備にも汗を流し、緑綬褒章を受章した
▼これまでお世話になった人、社会への恩返しを目的とする尾畠さんは「明日はわが身と思うから活動できる」と言う。いつ誰がどんな災害に襲われるか分からない毎日を生きる中、助け合いを当然のこととして捉えているのだろう
▼多くのボランティアが社会を支えている。だが今年は新型コロナウイルスの感染リスクを避けるため、被災地支援では県外からの参加が制限されるなど影響が出ている。兵庫県は、被災地に向かう支援団体のPCR検査費用の助成制度を新設した。共助を支えるそんな公助も求めたい。
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November 05, 2020 at 07:46AM
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北斗星(11月5日付) - 秋田魁新報
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