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北斗星(11月27日付) - 秋田魁新報

 映画を見た後に珍しくパンフレットを買ってみた。記憶が新しいうちに、ロケ地を確認したいと思ったからだ。病室、食堂、スナック、パチンコ店…。どれもこれも見覚えがあった。パンフレットの「ロケーション協力」の欄には思った通りの名が記されていた

▼公開中の映画「泣く子はいねぇが」は男鹿市が主な舞台。スクリーンの中のなじみ深い風景に客が反応しているのが、館内の空気で分かった。秋田で見るからこそ共有できるのもこの映画の楽しみ方だろう

▼秋田市出身の佐藤快磨(たくま)監督は今作で脚本も手掛けた。構想の段階から足しげく男鹿に通い、ロケハンを重ねたという。最初に案内されたのが製材所。主人公の実家という設定だ。その趣に魅せられ、脚本はこの製材所をイメージしながら書き進めた

▼似たようなエピソードを昨年公開された映画「火口のふたり」の制作スタッフから聞いたことがある。荒井晴彦監督が羽後町の西馬音内盆踊りにほれ込み、原作の直木賞作家・白石一文さんの同名小説を翻案。物語の舞台を秋田に変え、ほぼ全編を県内で撮影した

▼ロケ地の魅力を詰め込んだ作品はそれ自体が大きな観光資源になり得ると思う。映画やドラマをきっかけにロケ地巡りで来県する観光客が増えれば、地域振興への期待も膨らんでくる

▼ただ、いまはコロナ禍のさなか。経済効果などの皮算用はほどほどにしておきたい。ご当地映画を楽しみながら、まずは地域の良さを見つめ直してみよう。

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November 27, 2020 at 07:31AM
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