駆け落ちを果たせず、若い２人が悲劇的な終わりを遂げる。それも、一通の手紙が届かなかったために。運命を翻弄（ほんろう）したのは感染症のペストだった
▼悲劇「ロミオとジュリエット」を読み解くとそう解釈できるようだ。秋田大の佐々木和貴教授が本紙に一文を寄せている。作者シェークスピアが活躍した約４００年前、ロンドンをペストが襲い、劇場は度々閉鎖されたという
▼劇中、ジュリエットは仮死状態になる薬を飲む。目覚めればそこにロミオがいて駆け落ちするはずだった。だが計画を知らせる手紙がロミオに届かない。運び役が濃厚接触者と疑われて足止めを食らったからだ。行き違いで２人は次々と命を絶つ
▼現代では新型コロナウイルスが生活を揺るがす。「Ｇｏ Ｔｏ キャンペーン」を巡り政府は後手後手の対応が続く。急速な感染拡大に危機感を募らせた政府の分科会が３連休に入る前日、見直しを提言。政府が重い腰を上げたのは連休初日だ
▼経済重視の菅政権も専門家集団の判断を受け入れざるを得なかったということだ。適切な防止策を取らず感染爆発となれば経済も吹き飛ぶ。「命」を優先するのは当然の判断だ
▼「善いものも、間違って使えば悪となり悪いものも、正しく使えば善となる」。先の劇中のせりふだ。感染状況を見極めて運用すればＧｏＴｏは経済回復という「善」をもたらすだろう。そのためには専門家の知見が欠かせない。政府のドタバタ劇を見て「知」の大切さを知る。
"日付" - Google ニュース
November 23, 2020 at 07:19AM
https://ift.tt/3pUX6h5
北斗星（１１月２３日付） - 秋田魁新報
"日付" - Google ニュース
https://ift.tt/377vQTs
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update
Bagikan Berita Ini
0 Response to "北斗星（１１月２３日付） - 秋田魁新報"
Post a Comment