低い当たりから突き押しでただ前に出る。相手が無理に押し返そうとすれば強烈ないなしが待っている。つけいる隙のない押し相撲で白星を重ねていったのです。
みずからも押し相撲で角界の頂点に立った元横綱の北勝海、日本相撲協会の八角理事長は、「押し相撲で安定して勝っていくのは非常に難しい」と指摘します。
押し相撲で白星を積み重ねていくためには、一気に前に出る思い切りのよさが欠かせません。少しでも「迷い」があれば、足が出ず、踏み込みが甘くなります。さらにいったんリズムが崩れれば、そのとたんに連敗してしまうこともあります。
「相手が全員、まともに来てくれるならいいけど、まともに当たれないこともある。それでも自分の相撲を貫くという集中力が必要になる」と八角理事長は話します。
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