楢葉、広野両町にまたがる国内有数のサッカー施設、Ｊヴィレッジのセンターハウスのすぐ前に、天然芝の３番ピッチが広がる。通称「代表ピッチ」と呼ばれている
▼Ｊヴィレッジは震災後、東京電力福島第１原発事故の収束に向けた対応拠点となった。代表ピッチも例外ではなく、自慢の芝の上には砂利が敷き詰められ、自衛隊や消防、東電など関係車両の駐車場となった
▼ナショナルトレーニングセンターとして４月に再開した際には天然芝が植え直され、全天候型練習場や新しい宿泊棟も備わった。先日、代表ピッチを間近で見る機会があった。原発事故前後の変わりようを目の当たりにしていただけに、冬でも青々とした芝を前に、当時の情景が脳裏に浮かんだ
▼芝は２００２年日韓ワールドカップでキャンプを行ったアルゼンチン代表をはじめ、日本代表やなでしこジャパン、マリーゼなど選手たちの調整と技術の向上を支えてきた。これらは、国内最高レベルの技術を持つピッチ職人が手掛けてきた
▼Ｊヴィレッジは施設としては完全復活した。ただ、サムライブルーのフル代表の選手たちはまだ、生まれ変わった代表ピッチを踏んでいない。芝は静かに、その日を待っている。
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December 22, 2019 at 07:10AM
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【12月22日付編集日記】代表ピッチ：編集日記：福島民友新聞社 みんゆうNet - 福島民友
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