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【12月31日付社説】2019年回顧/古里の再生へ確かな道筋を - 福島民友

 2019年も残すところきょう1日となった。

 今年は時代が平成から令和へと変わり、将来への希望が感じられる1年となった。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故後から続いている各地の復興の取り組みを加速させ、古里の再生を前に進めていきたい。

 県内に衝撃を与えたのは、10月の台風19号と一連の豪雨災害だった。「100年に1度」とされる大雨で河川の氾濫などが相次ぎ、県内で33人が亡くなった。住宅や農地などにも大きな被害が出た。

 今月26日には天皇、皇后両陛下が本宮市を訪れ、豪雨の被災者らを見舞われた。本県にとっては、前を向き復旧に取り組んでいく力強い後押しとなった。県や市町村が一丸となり、一日も早い生活再建を実現することが求められる。

 2020年東京五輪を巡っては、Jヴィレッジ(楢葉町、広野町)をスタートとする聖火リレーのルートの詳細が決まった。福島市で行われる野球・ソフトボール競技の日程も固まった。

 本県ゆかりのバドミントンの桃田賢斗選手(富岡高卒)が男子シングルス代表を確実にするなど、五輪が身近に感じられるようになった。聖火リレーの応援に多くの県民が関わるなどして、さらに機運を盛り上げていきたい。

 スポーツでは、都道府県対抗男子駅伝での本県チーム優勝、サッカー全国高校選手権で尚志の3位入賞、いわきFCの日本フットボ
ールリーグ昇格の活躍もあった。

 全国新酒鑑評会での本県蔵元の金賞受賞数は7年連続で日本一となり、「酒どころふくしま」の名声をさらに高めることになった。
 全日本合唱コンクールでは、高校部門で郡山、中学部門混声の部で郡山五が、それぞれ2年連続日本一の快挙を達成した。

 来春から始まるNHK連続テレビ小説が、福島市出身の作曲家古関裕而と妻金子(きんこ)をモデルとした物語「エール」となった。観光誘客を活性化する弾みにしてほしい。

 県議選が行われ、内堀県政をチェックする新たな議会構成が決まった。しかし、投票率は41・68%と過去最低を更新し、政治離れの深刻さが浮き彫りとなった。

 全町避難が続いていた大熊町の大川原地区の避難指示解除、東電の福島第2原発の廃炉決定など、浜通りでは復興の次のステージが見えてきた。直面する課題を丁寧に解決していくことが大切だ。

 震災と原発事故から9度目の年越しとなる。新たな年が、飛躍につながる道筋を確実に歩んでいく年となることを願う。

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December 31, 2019 at 05:48AM
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