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北斗星(12月14日付) - 秋田魁新報

 今年は「朝あけ雲の色はえて」で始まる県民の歌が1959年に制定されてから、60年の節目に当たる。同年12月に新築された県庁舎の完成祝賀会でお披露目となった。以後、学校行事などで盛んに歌われたが、近年は「秀麗無比なる」で始まる県民歌に押され、歌われる機会は少なくなった

▼詞も曲も県民からの公募によるものだ。詞は当時20代で能代市出身の看護師・大久保笑子さんの作品。森吉町(現北秋田市)の米内沢病院に勤めていた。歌が好きで、地元のコーラスサークルに所属していた

▼「仰ぐはるかな山々よ」「湖深く海ひらけ」など、分かりやすくて親しみやすいのが特徴。「みんなでみんなで伸ばそうよ」とのフレーズには、古里への熱い思いがにじむ

▼サークルで歌を指導していたのが北秋田市米内沢の元小学校教諭・金新佐久さん(84)。普段は口数の少ない大久保さんが、公募で自分の作品が選ばれた時は喜びを率直に口にしていたことをよく覚えている

▼その後大久保さんが別の病院に移ってからは交流する機会がなくなり、数年前、病気で亡くなったと人づてに聞いた。「県民の歌には、人を前向きにさせる不思議な力がある。本当にいい歌を残してくれた」と感謝の気持ちが湧き上がってきたという

▼金さんは現在、地元の別のコーラスサークルで歌を指導している。大久保さんへの思いを込め、県民の歌もよく歌う。人口減に伴う衰退が懸念される今だからこそみんなで歌いたいと願う。

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December 14, 2019 at 07:18AM
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