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【12月14日付社説】ながら運転厳罰化/危険直視しルールの厳守を - 福島民友

 車の運転中に携帯電話などを使用する「ながら運転」について処分を厳罰化する改正道交法が施行された。

 改正により、運転中に電話を手に持って通話したり、画面を注視した際の違反点数が現在の1点から3点になり、反則金も大幅に引き上げられた。電話の使用が原因で事故を起こすなどした場合の違反点は2点から6点になり、一度の違反で免許停止になる。

 事故を起こしたら、反則金ではなく、1年以下の懲役または30万円以下の罰金の刑事罰が科されるようになった。ながら運転を犯罪行為としてより厳しく位置付けた形だ。ながら運転を撲滅する転換点にしなければならない。

 法改正の背景には、ながら運転が原因とされる死亡事故が相次いだことがある。県内でも、相馬市で2016年に男がスマホでゲームをしながら車を運転し、男性をはねて死亡させ、そのまま逃走する事件が発生している。男性は結婚を間近に控え、婚約者と一緒にいるところだった。

 死亡事故は、犠牲者や運転手だけではなく、その周囲にいる人の人生までも一変させてしまう。ながら運転は絶対にしてはならないことを銘記したい。

 県内では携帯電話を手に持って使用したことが原因とされる人身事故が今年に入ってから11月末現在で31件発生し、2人が死亡、29人がけがをしている。運転中に携帯電話を持つ違反の摘発は1万3754件に上り、前年同期を約千件上回っている。

 カーナビの操作などによるとみられる事故は、携帯電話よりも6件多い37件発生しており、けが人が43人に上っている。全国的にみても携帯電話による事故より、カーナビに関わる事故が多い傾向がある。

 車は時速40キロで走行していると、2秒間で約22メートル前進する。運転中に電話やカーナビに気を取られるのは危険だ。携帯電話やカーナビを使う際は必ず車を止めることを徹底しなければならない。

 運転前に電話やメールなどの用事を済ませておいたり、手を使わず通話できる機器などを使用したりすることも大切だ。カーナビは出発前に行き先の設定を済ませるようにしてほしい。

 今回の厳罰化の目的は、悲惨な事故の抑止や運転マナーの向上にある。新たな罰則などを知ることは、ながら運転を思いとどまったり、危険性に目を向けたりする機会となる。警察には啓発や取り締まりを通じた改正法の周知を求めたい。

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December 14, 2019 at 06:44AM
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