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北斗星(2月5日付) - 秋田魁新報

 大仙市高梨の旧池田氏庭園の雪見灯籠は高さが約4メートルで、かさの広さは8畳ほどだ。男鹿石製で全体の重さは24トンもある。大正時代の初め、船に積まれて男鹿市を出た後、秋田市から雄物川をさかのぼって運ばれた

▼船着き場から庭園までは「雪の上を大型のそりで運んだのだろう」と16代目当主の池田泰久さん(71)は語る。運搬に使われたとみられる長さ7・6メートルのそりは今も残っている。雪があったからこそスムーズに輸送できたのだ

▼異例の暖冬少雪となっている今冬であれば、そりで雪見灯籠を運ぶのは無理。どうやって運んだことだろうか。雪のない風景を目の前にしながら、そんなことを考えた。雪寄せや雪下ろしの要らない冬は過ごしやすいものの、雪がなければ困ることがある

▼例年なら全県のスキー場が営業している時期だが、今季は滑走できないところが目立つ。大仙市の3カ所の市営スキー場はいずれも先月いっぱいで営業を終了した。人件費などの経費を賄えなくなったため、市が穴埋めすることになる

▼本県に限らず、各地で雪に関連した行事の中止が相次ぐ。旅館、ホテルなど観光関連施設や除雪業者の資金繰りのために山形県が先頃、低利融資の相談窓口を設けたところ、既に10件ほどの問い合わせがあったという

▼県内では今週末からしばらく、観光客に人気の高い小正月行事が続く。関係者は雪ごいをしたい気持ちだろう。この期間ばかりでも北国らしい雪景色にならないものか。

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February 05, 2020 at 07:26AM
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