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【3月19日付社説】新型コロナ・感染の拡大抑止/自ら仕事休む勇気が必要だ - 福島民友

 郡山市の女性が新型コロナウイルスに感染し、濃厚接触者の14人が自宅待機している。女性はエジプトから帰国後、勤務先に4日間出勤しており、その際に接触があったという。

 厚生労働省によると、国内の感染者の8割が誰にもうつさずに回復している一方で、ライブハウスなど同じ場所にいた複数の人が感染する例が目立つ。国の専門家会議は、感染拡大防止にはこうした感染者の集団「クラスター」をつくらないことが重要としている。

 同市保健所は、感染の女性や濃厚接触者の健康観察などを通じ、感染が広がることのないよう細心の注意を払ってほしい。

 県内2例目となる今回の感染で浮き彫りとなったのは、感染が疑われる人が職場に行くと、周囲に感染の恐れを生じさせたり、自宅待機を強いたりするということだ。感染の疑いを抱えたまま、職場に行くことは避けるべきだ。

 感染の女性は、海外渡航を職場に報告していなかったという。報告があれば、職場側が自宅待機させるなどして、濃厚接触者を減らせた可能性がある。感染が疑われる場合は、自ら仕事を休む勇気を持つことも大切だ。

 37.5度以上の発熱が4日以上続くなど、感染が疑われる症状がある人は県が設けた帰国者・接触者相談センターに電話し、指示を受けてほしい。

 感染の疑いのある人が勤務先から出勤停止や自宅待機を命じられれば、休業補償を受けられる。ただ、連合福島が加盟労組に行った調査では、新型ウイルス感染症など指定感染症の対応について取り決めがない事業者の割合が2割を超えている。取り決めがない事業所は、感染者や感染が疑われる人への対応の検討を急いでほしい。

 国は、新型ウイルス対策として、休暇の取りやすい環境整備や、テレワークの導入のための補助金を設けている。企業などは、感染または感染の疑いがある従業員が休みを取りやすい環境を整える契機とすることが重要だ。

 新型ウイルスへの対応は長期化も予想されている。国には感染の状況などに応じて、追加の支援策を検討することを求めたい。

 働く人の中には、体調が悪くても「感染が分かれば職場に迷惑を掛ける」「周囲から冷ややかな目で見られるのではないか」と心配している人もいるだろう。

 国内でも経路不明の感染が増えており、誰もが感染する可能性がある。職場の感染者や濃厚接触者を責めたり、差別的に扱ったりすることは避けなければならない。

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March 19, 2020 at 06:48AM
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