彼岸入りした今の時期は、風や自然の色合いが少しずつ変化し、季節の移り変わりを肌で感じられる頃でもある。ただ、今年ばかりは節目の行事やイベントが少ないせいか、漫然と時間が流れていくようだ
▼「無念で言葉が見つからない」「悔しさを最後の夏の大会にぶつけて」。春の訪れを告げる風物詩、選抜高校野球大会が中止となったことに対し、出場予定だった磐城ナインに寄せられた本紙「窓」欄の読者の投稿だ
▼今年のセンバツは本来ならきょう開幕し、選手たちは胸を張って甲子園の土を踏むはずだった。かなわなかった選手たちの思いを、なんとか夏につなげてほしいと願うファンは多い
▼新型コロナウイルスの感染は、欧州を中心に拡大の勢いが止まらない。米大リーグ、サッカー欧州選手権はじめ、世界規模でさまざまなスポーツ大会が延期や中止、無観客に追い込まれている
▼共同通信社の全国電話世論調査によると、東京五輪・パラリンピックを予定通り開催できるかどうかの問いに、「できないと思う」が約７割に上った。「アスリート・ファースト（選手第一）」の視点から選手が最高のパフォーマンスを発揮できる舞台をどう整えるか。時間は限られている。
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March 19, 2020 at 06:31AM
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【３月19日付編集日記】最高の舞台で - 福島民友
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