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【3月9日付編集日記】聞こえない言葉 - 福島民友

 東日本大震災の数日後、新潟市に全国からディーゼル機関車が集められた。電線がないJR磐越西線を通って、被災地で不足している石油を届けるために、エンジンで走る旧式の機関車に白羽の矢が立った

 ▼機関車の中には、かつてこの路線を走った愛称「デーデ」の姿もあった。久しぶりに本県に入ったデーデは、建物が崩れるなど変わり果てた沿線の様子に驚きながら、仲間の機関車と助け合って、郡山へと向かう

 ▼すとうあさえさんと鈴木まもるさんが実話を基につくった絵本「はしれ ディーゼルきかんしゃデーデ」(童心社)だ。雪などの影響で3時間遅れて郡山に着いたデーデは、待っていた人々から温かく迎えられる

 ▼この絵本の原画や、モデルとなった機関車が石油を運んでいる写真などが、4月1日まで福島市の県立図書館に展示されている。おとといには、作者2人が同館を訪れて、作品に込めた思いなどを話す予定だったが、新型コロナウイルス感染防止のため中止となった

 ▼必要な物資が足りず、不安が増幅していく今の状況は、どこか9年前と似ている。ただ、あの時は人々の間に満ちていた絆や寄り添うとの言葉が、今はあまり聞こえてこないのはなぜだろう。

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March 09, 2020 at 06:49AM
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