正岡子規は野球好きとして有名だが、相撲も好きだったという。相撲を題材にした俳句も多い。その一つに「四つに組んで贔負（びいき）の多き角力（すもう）哉（かな）」がある。四つ相撲となり勝負がなかなかつかない中、土俵の周りを埋めたファンから応援の声が掛かる光景を詠んだのであろう
▼大相撲春場所が昨日、大阪で初日を迎えた。新型コロナウイルスの感染拡大で、初の無観客場所となった。開催そのものが危ぶまれたが、関係者が悩んだ末に導き出した答えである
▼それにしても無観客とは嫌な響きの言葉である。広い会場にファンが誰もいない。本来ならば、力士はファンの声援を背に受けて土俵に上がる。声援が力となり、熱のこもった取組へとつながる。無観客の中で気持ちを高ぶらせていくのは難しいのではないか。力士の心の内も複雑だろう
▼テレビの中継からは、力士の立ち合いの迫力がいつも以上に伝わってくる。気合を入れるために体をたたく音も響く。呼出や、行司の「はっけよい、残った」の声も心なしか大きく感じられる
▼だが、横綱土俵入りでは四股に合わせた「ヨイショ」の声が聞かれない。勝ち名乗りを受けた力士はもちろん、敗れて土俵を下りる力士にも温かい拍手が送られることがない。どうにも寂しい
▼日本相撲協会は力士ら協会員に感染者が出れば場所を中止するとしている。四股は邪悪なものを土の下に押し込む力があるという。力士は体調管理に万全を期し、異例の春を乗り切ってほしい。
"日付" - Google ニュース
March 09, 2020 at 06:20AM
https://ift.tt/2Iu9rnU
北斗星（３月９日付） - 秋田魁新報
"日付" - Google ニュース
https://ift.tt/377vQTs
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update
Bagikan Berita Ini
0 Response to "北斗星（３月９日付） - 秋田魁新報"
Post a Comment