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【4月11日付社説】新型コロナ・医療従事者/過酷な現場にエール送ろう - 福島民友

 感染リスクと隣り合わせの最前線で新型コロナウイルスと闘う医師や看護師ら医療従事者に敬意を表し、エールを送りたい。

 安倍晋三首相は緊急事態宣言を出した記者会見の冒頭、「この瞬間も多くの命を救うため献身的な努力をしている」と語り、医師や看護師、保健所職員や専門家らに感謝と敬意を表した。

 緊急事態宣言は感染者の急増を抑え、医療現場の崩壊を避けるために出された。クルーズ船内で感染した患者を2月中旬に受け入れてから、県内でもウイルスとの闘いは続く。特に4月に入り、感染者が連日確認され、過酷な闘いは長期化が避けられない状況だ。

 医師、看護師らの奮闘が継続されなければ、医療崩壊のリスクは高まり、県民の命、健康を守ることはできなくなる。県内の医療現場を支える意義を改めて認識し、支援の輪を広げたい。

 県医師会によると、県内の医療機関では医療用のマスクや手袋、消毒液などが足りない状態が続いている。調達できた物品は各郡市医師会を通して配分されているが、使用量も多いため、不足は解消されていない。

 医療従事者を守り、院内感染を防ぐため、国や製造業者などは早急に供給体制を整え、最前線に届けてほしい。

 感染が確認される前の患者を診察した一般の医院が、休診を余儀なくされるケースもある。長期の休診は、収入減に直結する。現時点で公的な補償制度はない。国は早急に制度を構築し、現場の不安を解消すべきだ。

 国内では、患者の治療に当たる医師らが勤務後のタクシー乗車を拒否されたり、子どもを保育所に預けることを断られたりしたことが報告されている。危険や不安を抱え患者と向き合う人、その家族などに対する中傷、差別的な行為は断じて許されない。

 神奈川県は差別や風評被害に直面する医療従事者を応援するステッカーを独自に作成し、会員制交流サイトでの拡散や施設での掲示を県民に要請している。

 英国では同時刻に自宅の玄関や窓から拍手し、医師らを励まそうという呼び掛けがネット上で広がり、3月末に行われた。拍手は外出が規制されたイタリア、インドで不安を募らせる住民が励まし合う行為にもなっている。県内でも可能な取り組みは実践したい。

 逼迫(ひっぱく)した状況でウイルスと闘っているのは、検査技師や開発が待たれるワクチンの研究者も同じだ。希望の光を見いだすため、励まし続けていきたい。

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April 11, 2020 at 06:01AM
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