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【5月15日付編集日記】故郷を旅立つ - 福島民友

 郡山市出身の彫刻家、三木宗策の木彫「威容抱慈」を同市立美術館で鑑賞したことがある。幼い子どもを抱いた武人の像だ。優しい表情が印象的な武人のモデルは平安時代の将軍坂上田村麻呂という

 ▼田村麻呂は758年、陸奥国安積の木賊田(とくさた)村で生まれたとの説がある。木賊田村は、現在の郡山市田村町徳定地区だ。同地区には田村麻呂の産湯に使われたという清水や、その母を祭った神社などが残り、歴史ロマンが漂う

 ▼今から1250年さかのぼる770年、田村麻呂の人生に大きな転機が訪れる。長く離れていた父の苅田麻呂と再会し、都に上ることになった。故郷を出た時、田村麻呂はまだ12歳だった

 ▼田村麻呂は才能にあふれていたが、当時はまだ武門の家柄は高くなかった。そのため周囲から認められようと文武に打ち込んだという。日本史上初の征夷大将軍に上り詰めるまでには想像を超える努力があったのだろう

 ▼この春、就職や進学で故郷を離れた若者たちの中には、今も新型コロナウイルスの影響で思っていたような新生活が送れない人も多いだろう。困難にぶつかった時こそ郷土の偉人に思いをはせてみたい。その姿は、志があれば乗り越えられると教えてくれる。

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May 15, 2020 at 06:52AM
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