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【5月16日付社説】新型コロナ・飲酒運転/命奪いかねない行為許すな - 福島民友

 飲酒運転の摘発件数が増加傾向にある。飲酒運転は命を奪いかねない重大犯罪であることを心に刻みたい。

 県警によると、新型コロナウイルスの影響が色濃くなった2月から4月までの人身事故の件数は、前年同期比で約1割減った。交通量の減少が、事故の減少につながったとみられる。一方で、事故の減少に比例して減るはずの飲酒運転の摘発件数は2割近く増えた。

 自宅で酒を飲んだ後に乗用車で外出し、事故などを起こして違反が判明するケースが多い。「酒を買い足しに行くため車を運転した」と供述する違反者もいたという。県警は「自宅で飲酒する機会が増えたことが摘発件数に影響している可能性がある」とみている。

 県警は緊急事態宣言の解除により、交通量が増えるとみて、取り締まりを強化する。警察が活発に活動する姿は、飲酒運転の抑止効果が期待できる。県警は積極的にパトロールを行ってほしい。

 自宅にいる時間が長くなり、何人かが集まって酒を飲んでいるケースは少なくないだろう。参加者同士で注意し、車で集まるようなことは避けなければならない。

 車で来てしまった人については、万が一にも運転して帰ることがないよう、代行業者を呼ぶなどの対応を徹底することが大切だ。

 アルコールが体内に残っていて、飲酒運転で摘発される人もいる。体から酒が抜けるのに必要な時間は人により異なる。感覚を過信せず、アルコールチェッカーなどを活用することを心掛けたい。

 新型コロナの影響は長期化が避けられない。緊急事態宣言は解除されたものの、一人一人が感染防止に向けて行動の変化を求められている。引きこもりがちな生活となり、失業や今後の生活への不安などのストレスから酒を飲む量が増えると、飲酒運転につながる恐れが指摘されている。

 国立病院機構久里浜医療センターでアルコール依存などの診療に当たる瀧村剛医師は「一生に飲める酒の量は決まっていると考え、楽しく大切に飲むことが重要」と指摘する。厳罰化が進んでいることを知りながら、飲酒運転をしてしまう人については、依存症の可能性を考えて、警察などから医療機関の受診につなげていくことが重要と強調する。

 酒を飲む前に、自分は酒を飲んだ後に車を運転してしまう恐れがないのかを考える時間をとってほしい。車の鍵を近くに置かないなど、飲酒運転を避ける対策をとることが、自分やほかの人の命を守ることにつながる。

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May 16, 2020 at 07:05AM
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