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苗の緑を映して田んぼが日の光に輝く。空の青、雲の白も淡く映し出している。あぜにしゃがむとアメンボが数匹。田植えの終わった光景に心は早くも出来秋へと動く
▼米どころ秋田を支える「あきたこまち」を知らない人は全国でいないだろう。だが明治の中ごろまで秋田米の東京などでの評判は散々だったらしい。「忍者米」と酷評された。袋から出すと煙のようなものが立ち込める。正体は輸送中に生えたカビ。乾燥が足りなかったようだ
▼戦後の日本は食糧増産にばく進。米収量を競う全国大会もあった。日本一は10アール当たり900キロ前後。頂点に立った県北の農家は1トンを超えた。多収量を達成した人は村の英雄だったに違いない
▼ところが米が余りだし減反が始まった。流通の一部自由化による自主流通米の登場で産地間競争が激化。「量より質」の時代に入った。その中で苦労の末に生まれたのがあきたこまちだ。誕生35年、食べるたびに「うまい」と感じる
▼2022年度は秋田米の最上位品種「秋系821」が市場に登場する。コシヒカリを超える味を目指して県が開発。133地域の限定栽培はブランド米競争に打ち勝つためやむを得ないのだろう
▼こまちは登場間もなく人気品種に上り詰めた。だが栽培不向きの山間高冷地でも作られて「こまちの山登り」と呼ばれ、品質にばらつきも出た。地域限定はその反省からか。対象地域以外でも米作りに熱意ある農家はいる。それだけに何とも悩ましい。
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May 29, 2020 at 07:46AM
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北斗星(5月29日付) - 秋田魁新報
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