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【6月9日付社説】あおり運転/厳罰化の周知徹底で一掃を - 福島民友

 車間距離を追突するぎりぎりまで詰めたり、急な幅寄せをしたりする、あおり運転の厳罰化を盛り込んだ改正道交法が成立した。今月末に施行される予定だ。悲惨な事故につながりかねない無謀な運転をなくす機運を高めていかなければならない。

 神奈川県の東名道で3年前、あおり運転を受け停車させられた車が後続車に追突され、夫婦が死亡した事故で大きな社会問題となった。昨年、茨城県の常磐道であおり運転をした男が後続車の男性を殴った事件などを受け、罰則の強化を求める声が上がっていた。

 これまでは、あおり運転の明確な規定はなく、警察は車間距離を縮めたりする行為を道交法などで取り締まっていた。改正道交法では、あおり運転を「妨害運転」と規定し、車両の通行を妨害する目的の車間距離不保持、急ブレーキなどを違反行為とした。最高で「5年以下の懲役または100万円以下の罰金」とし、1回の違反で免許取り消しとなる。

 県警によると昨年、高速道で必要な車間距離を保っていない違反の摘発件数は300件を超えた。取り締まりを強化したこともあり、前年から180件以上増えた。厳罰化が抑止力となり、交通事故の防止につながってほしい。

 あおり運転の根絶に向けた意識啓発は不可欠となる。県警には、運転免許の更新時講習などさまざまな機会を通して、厳罰化の趣旨や、どんな運転が妨害運転に当たるのかなど周知を進めていくことが求められる。

 あおり運転を受けたら、高速道ではサービスエリア、パーキングエリアなど事故に遭わない場所に避難し、ドアをロックしたまま、ためらわずに110番通報するようにしてほしい。一般道では、危険を感じたら、道を譲って先に行かせることも有効だ。

 交通心理学が専門の志堂寺和則九州大大学院教授は「あおり運転をする背景には、一般的に、急な割り込みをされたり、前を走る車が遅いと感じたりするなど、きっかけのようなものがある」と指摘する。車だと匿名性が高く、相手がどう思っているか顔が見えず、つい度を越してしまう場合もあるという。

 「あおられないためには、その『きっかけ』をつくらないこと。すぐに道を譲る、無理な割り込みをしないなど、安全運転の基本を守ることが大切」と語る。

 ドライバー一人一人が心にゆとりを持ってハンドルを握り、あおり運転は絶対に許されないことを改めて肝に銘じたい。

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June 09, 2020 at 06:54AM
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