Search

【8月16日付社説】なりすまし詐欺/家族で話し合い被害防ごう - 福島民友

 県警が今年に入って確認した「なりすまし詐欺」の被害は、7月末現在で前年同期比6件増の76件、被害額は42万円増の1億1820万円に上っている。年間被害額は2014年の4億7079万円をピークに減少しているが、再び増加に転じる可能性がある。詐欺グループの手口や対策を知ることで、被害に遭わないようにしていくことが大切だ。

 県警によると、近年は被害に遭いやすいとされる高齢者が多額の現金を引き出したり、振り込みをしたりしようとすると、職員が注意を促す対策が徹底されており、金融機関を介した被害は減っている。一方で被害者が窓口などに行くことのないようキャッシュカードをだまし取るなどして、現金を引き出す手口が増加しており、被害件数の7割を占めている。

 警察官や金融機関の職員を名乗る男から「キャッシュカードが不正利用されている。職員がカードを回収に行く」などと電話があり、続いて訪問した男が隙を見てカードをすり替えて盗むなどする。

 この手口では、電話を受けて話しているうちに、別の男が家を訪問するケースが増えている。被害者が考える時間がなくなり、だまされやすくなる。詐欺グループは事前に電話をかける地区に人を配置しているとみられるという。

 警察や金融機関の職員が家を訪問してカードを回収することはない。明らかな詐欺だ。電話で暗証番号を教えてしまったり、訪ねてきた男にカードを手渡したりしないのが鉄則だ。

 なりすまし詐欺被害の6割は福島、郡山の両市に集中している。詐欺グループの多くは首都圏に拠点がある。県警は、東北新幹線が停車することで交通の便が良い両市周辺は、行き来が容易なため狙われやすいと分析している。

 犯人はすぐに行方をくらましてしまう。現金をだまし取られてしまうと、取り戻すのは難しい。だまされたかもしれないと思ったら、一刻も早く警察に相談し、被害を食い止めることが重要となる。

 なりすまし詐欺のきっかけの多くは家の固定電話にかかってくる不審電話だ。詐欺グループはさまざまな方法で被害者をだまそうとしてくる。在宅時でも留守番電話にしたり、非通知電話に対する着信拒否を設定したりすることが有効な対策となる。

 お盆の時期で、離れて暮らす親と会ったり、電話で話したりする人は多いだろう。互いの近況報告や健康への気遣いに加え、詐欺への注意を促し、留守番電話などの活用を勧めてほしい。

Let's block ads! (Why?)



"日付" - Google ニュース
August 16, 2020 at 05:52AM
https://ift.tt/3asvzMN

【8月16日付社説】なりすまし詐欺/家族で話し合い被害防ごう - 福島民友
"日付" - Google ニュース
https://ift.tt/377vQTs
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update

Bagikan Berita Ini

0 Response to "【8月16日付社説】なりすまし詐欺/家族で話し合い被害防ごう - 福島民友"

Post a Comment

Powered by Blogger.