新型コロナウイルスの感染の広がりを受け、東京五輪・パラリンピック組織委員会が聖火リレーを安全に運営するための基本方針を示した。状況によってはイベント会場への入場を制限したり、沿道からの応援自粛を呼び掛けたりすることを想定している。
東京五輪は復興へ歩みを続ける本県の姿をアピールする「復興五輪」として位置付けられ、多くの県民が参加できる機会をつくろうとしてきた。組織委と県実行委員会は規模を縮小する場合でも、感染防止策とのバランスを図りながら最大限、理念を具体化できるよう工夫してもらいたい。
基本方針では、聖火ランナー、運営スタッフらの検温など健康管理を徹底し、体調が悪い場合は参加を控えてもらうことや、イベント会場にアルコール消毒液を配置することを明記した。聖火リレーの根幹となるランナーと、支えるスタッフの感染防止を最優先しなければならない点からすれば、当然の判断と言える。
組織委は県実行委と連携し、感染防止の徹底と円滑な運営に全力を傾注することが重要だ。
聖火リレーは26日、Jヴィレッジをスタートする。当初の計画では、出発時の式典は3千人規模を予定していた。28日までの3日間、各ゴール地点で行うイベントも千~3千人規模で、多くの子どもたちの参加も想定していた。
学校が休校措置となっている現状では、イベントを縮小する方向で検討する必要があるだろう。組織委は本番1週間前までに具体的な進め方を決めるとしている。組織委の方針が基本的な感染対策にとどまっている中で、これだけ大きなイベントを見直すのに1週間は十分な期間とは言えない。前倒しした対応が求められる。
聖火リレーは県内26市町村を巡る。ルートとなっている各市町村は、地域の魅力発信や五輪機運の向上に向け独自のイベントを企画している。
各地のイベントへの影響も想定しなければならない。県実行委は組織委との協議を踏まえ市町村に一定の基準を示すことが大切だ。
聖火ランナーの後ろを走る「サポートランナー」として、地域住民らが配置される。著名人も県内を駆ける。ランナーを地元で一目見たいと楽しみにしている人も多いはずだ。
沿道で感染するリスクを低減するための対策は不可欠だ。たとえば、1カ所に多くの人が集まらないよう呼び掛けるなど、対策を速やかに検討し、混乱を招かないよう周知を徹底してほしい。
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March 06, 2020 at 06:57AM
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【3月6日付社説】聖火リレーの対応/安全に参加できる場確保を - 福島民友
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