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【8月19日付社説】高校入試/公平性確保し適正な評価を - 福島民友

 県教委は、来春の県立高入試の学力検査で、5教科の出題範囲を縮小する方針を固めた。今週末の同委定例会で正式決定する。
 
 新型コロナウイルスの感染拡大を受けた臨時休校により、学習の進み具合に市町村でばらつきがあることを考慮して縮小する。例えば、英語では中学3年後半で習う英単語の約100語が試験範囲から除外される。

 各市町村教委は夏休みを短縮するなどして学習の遅れを取り戻そうとしているのが現状だ。市町村教委の2割は県教委のアンケートに対し、学習の進み具合が例年通りになるのは来年の2月ごろまでかかるとの見通しを示している。

 高校入試は、子どもたちの将来に関わる重大事だ。出題範囲の縮小は、生徒、教員の負担や不安の軽減、公平性の確保につながる。妥当な判断だろう。

 学力試験が行われる前期選抜は3月3~5日で例年通りの時期に実施される。受験生は試験に向けて着実に準備を進めてほしい。

 スポーツの大会成績や、資格試験の取得実績、芸術活動の実技試験を得点化し、学力試験と合算して合否を判定する特色選抜も行われる。新型コロナによりスポーツ、文化活動の各大会が中止となっているのを受け、3年時の大会の成績は点数化しない。実技試験で実力を見たり、部活動で成果を出すための努力の過程を面接などで聞いたりするとしている。

 県教委は、大会成績などを参考にしないで評価をするのは難しいとして、特色選抜の中止も含めて検討した。しかし、早くから特色選抜を目標とし努力してきた受験生に配慮して、予定通り行うことを決めた。

 特殊選抜に臨む受験生が合格に向けてしっかりとした準備を進めるには、各高校が重視するポイントや評価方法への理解が前提となる。各高校は中学校に試験の方法などを積極的に説明することで、受験生が教員と十分に相談して、志望校選定や受験の準備ができる環境を整えることが重要だ。

 県教委は、新型コロナを念頭に、前期選抜の追試験の日程を従来の1日から2日に増やした。入試当日に発熱などの症状がある受験生への対応や、高校教員に感染者が出た場合の対応などについては今後検討するとしている。

 新型コロナの収束の見通しは立っておらず、来年3月の感染状況は予想できない。緊急事態宣言が出された4月頃と同じ状況でも試験を行うのかどうかを含め、あらゆる状況を想定し、対応を練っておくことが大切だ。

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August 19, 2020 at 07:00AM
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