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【8月20日付社説】ガスの適正な使用/危険性を認識し事故防ごう - 福島民友

 郡山市の飲食店で大規模な爆発事故が発生してから3週間がたった。現場周辺では、いまも家屋や事業所の復旧作業が続いている。

 事故の原因は県警などが調査中だが、ガス漏れの可能性が指摘されている。LPガスや都市ガスは暮らしに身近なエネルギーだが、使い方を間違うと爆発や火災、一酸化炭素中毒など重大な事故を引き起こしてしまう恐れがある。ガスの危険性を認識して家庭や事業所で適正な使用を徹底し、事故の再発防止を図りたい。

 県によると、ガス漏れ事故は毎年のように発生しており、2019年度に負傷者が出たLPガスによる事故は2件あり、計3人がけがをした。このほか人的被害のなかった事故が4件あった。今回の爆発事故では死者1人、重軽傷者19人という大きな被害が出た。

 事故後の現場検証では、調理場のガス管が腐食していたことが分かっており、県警などが事故との関連性について調べている。また事故のあった店は、防火管理者の選任や消防計画の作成をしていなかったほか、消防設備の点検結果を書面で報告しなかったなど複数の消防法違反を郡山地方消防本部から指摘されていた。

 県LPガス協会は、ガス漏れを防ぐには正しい使用法を守るとともに、日ごろから機器を点検することが重要だとしている。特に不特定多数の人が集まる店舗などでは、ガス事故が起きれば多くの人の命に関わる危険性がある。事業者はガスの取り扱いに細心の注意を払うとともに、適正な点検を行うことが不可欠だ。

 家庭でも、ガスを取り扱う際に注意すべきことがある。ガス機器を使うときには必ず換気をして、使用後にはガス栓を閉めなければならない。またガス機器は古くなると、部品が劣化して火災や事故の原因になることがある。古いガス機器を使用している場合は、ガス会社などに相談して安全性を確認してほしい。

 ガス機器を使用中にガスの臭いがしたり、気分が悪くなったりしたらすぐに使用をやめ、窓やドアを開けて換気をする必要がある。

 ガス警報器は、ガスが漏れているときにランプや音声などで異常を知らせてくれる。最近は、火災による熱や煙も感知できる複合型の警報器も販売されている。万一に備えて、各家庭で設置を進めていくべきだ。

 ガス事故は、利用者がガスの正しい使用方法を知って実践すれば、未然防止や被害を小さくすることができる。そのことを強く肝に銘じたい。

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August 20, 2020 at 07:00AM
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