偽造を防ぐため、２色を組み合わせた新５００円硬貨の発行が来年度上半期に予定されている。実業家の渋沢栄一、女性教育の先駆けとなった津田梅子らが使われる新紙幣に比べ浸透しきれていないのが課題という
▼本物か偽物か分からないと混乱を招くのは貨幣に限らない。美術品やネットオークションの売買などで偽物が流通する。英国で移動通信システムが新型コロナウイルス流行に関わっているといううわさが広がり、携帯電話用の電波塔の被害が相次ぐなどフェイクニュースも深刻だ
▼本物になりすましてお金をだまし取る詐欺も依然としてなくならない。かつての身内から、最近は警察官、銀行員、弁護士など信用されやすい職業を装って近づくケースが目立つ
▼会員制交流サイト（ＳＮＳ）で、偽サイトに誘導し個人情報を入力させ盗み取る「フィッシング」が増えている。知人らになりすまし「このビデオはいつでしたか」などとメッセージを送ってくるため、ついクリックしてしまう
▼親しい人からのメッセージだから大丈夫―そんな心理を突いているのだろうが巧妙だ。偽物は日常にさまざまな形で入り込んでくる。本物かどうか見極める目を日頃から養っておきたい。
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August 24, 2020 at 06:33AM
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【８月24日付編集日記】本物と偽物 - 福島民友
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