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三菱自の益子会長退任、健康上の理由で―3社連合の関係強化に尽力 - ブルームバーグ

三菱自動車は7日、15年近く経営のかじ取りを担い、日産自動車・仏ルノーとの企業連(アライアンス)でも重要な役割を果たしてきた益子修会長(71)が退任したと発表した。

  三菱自の発表によると、本人が健康上の理由により辞任を申し出た。益子氏は同日付で三菱自の特別顧問に就任し、加藤隆雄最高経営責任者(CEO)が会長の職責を代行する。

  益子氏は三菱商事出身。2004年にリコール隠し問題で苦境に陥っていた三菱自に常務取締役として入社。翌年に三菱自の社長に就任して以来、経営のかじ取りを担ってきた。自動車調査会社カノラマの宮尾健アナリストは、「トップにいた経験が長い分、経験値は豊富だった」とし、益子氏を「生き字引」と評価する。

  三菱自は16年に軽自動車4車種の燃費表示で不正を行っていたことが発覚し、同モデルの販売と水島工場(岡山県)での生産停止に追い込まれた。燃費不正の影響で再び 経営危機に陥った際には、益子氏が当時日産のCEOを務めていたカルロス・ゴーン氏と直接交渉し、日産との電撃的な資本業務提携につなげた。

  その後、益子氏は燃費不正問題の責任をとるため何度も辞意を表明したが、ゴーン氏の慰留で続投。しかし、益子氏に信頼を寄せていたゴーン氏は18年11月に金融商品取引法違反容疑で逮捕され、三菱自の会長も解職された。

  ゴーン氏の逮捕後に日産・ルノー・三菱自の企業連合の経営が混乱したことに加え、新型コロナウイルスの影響で3社の業績低迷は歯止めがかからない状況になっている。三菱自は前期(20年3月期)に3年ぶりの赤字に転落し、今期(21年3月期)は3600億円の 最終赤字となる見通し。

  益子氏はルノー、日産との合議体であるアライアンスボードのトップも両社首脳と並んで務めるなどアライアンス関連の業務も取り仕切っていたが、19年6月の株主総会でCEOを退き、加藤氏が後任となっていた。

  東海東京調査センターの杉浦誠司アナリストは、益子氏が退任しても3社連合は維持されるが、「新体制は三菱自が独自で再建することを優先し、結果的にアライアンスに貢献することがより鮮明になる」との見方を示した。

  ブルームバーグ・インテリジェンスの吉田達生アナリストは「扇の要のような役割を担っていた益子氏の退任が、直接的に三菱自の経営やアライアンスに甚大な影響があるというわけではない」と指摘。その上で「経営の立て直しとアライアンスの在り方は三菱自の喫緊の経営課題だが、それは現経営陣の役目だ」と述べた。

(識者のコメントなどを追加して更新します)

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August 07, 2020 at 09:17AM
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