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徳島地裁また手続きミス 日付誤記載で判決取り消し - 徳島新聞

 徳島市内の飲食店の改装工事を巡る民事訴訟の控訴審判決で、高松高裁が一審の徳島地裁の訴訟手続きにミスがあったとして、一審判決を取り消し、同地裁に審理を差し戻したことが分かった。8月27日付。徳島地裁は同月13日付の別の控訴審判決でも、手続きミスを理由に一審判決が取り消されている。

 訴訟は、工事が契約通りに施工されていないとして経営者が業者に対し損害賠償を求めたのに対し、業者が工事の残り代金の支払いを求めて提訴。徳島地裁は5月、経営者に120万円の支払いを命じ、経営者が控訴していた。

 控訴審判決によると、今回のミスは、口頭弁論調書への日付の誤記載。民事訴訟法は期日ごとに調書を作成するよう定めているが、一審の第3回口頭弁論の調書には、本来の「令和2年3月26日午後1時15分」ではなく、第2回の日時「令和2年1月30日午前10時30分」が記載されていた。

 高松高裁の神山隆一裁判長は判決理由で「あり得ない記載の本件調書は排除され、弁論終結や判決言渡期日の指定を記載した部分は、その証明力がない」と指摘。「判決の手続きが法律に違反するもので、取り消しを免れない」とした。

 徳島地裁で審理がやり直される。経営者の代理人は取材に対し「控訴から今までの時間や労力は無駄になった。判決までの期間も長くなる」と話した。

 一審判決の取り消しが相次ぐ事態について、地裁総務課は「継続中の案件であり、コメントは控える」としている。

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September 24, 2020 at 03:02AM
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