プロ野球の日本一を決める日本シリーズは22日、京セラドーム大阪で行われた第2戦でソフトバンクが巨人に13−2で大勝し、2連勝を飾った。
ソフトバンクは2018年の第3戦から続けているシリーズの連勝記録を10に伸ばし、巨人は13年の第7戦から7連敗となった。23日は移動日で試合がなく、第3戦は24日にソフトバンクの本拠地ペイペイドームで行われる。
第1戦も5−1だったが、第2戦はそれも上回る一方的な展開。SNSなどネットで散見されるのが「これじゃ本当に33−4を超えちゃうよ」「33−4まであと○○」といった投稿、コメントだ。
「33−4」の意味するところは、2005年日本シリーズの合計スコア。レギュラーシーズン2位からプレーオフを制してパ・リーグで優勝、日本シリーズへ進出したロッテが4勝0敗で、セ・リーグ独走Vの阪神(当時のセはプレーオフ制度がなかった)を「スイープ」している。
第1戦が10−1。7回裏途中、濃霧コールドの珍事もインパクトを強めた。第2戦が10−0、第3戦も10−1。第4戦こそ3−2と競ったが、阪神はこのシリーズで一度もリードを奪うことなく敗退した。「33−4」はあまりにも一方的だったシリーズを表す“記号”なのだ。
ソフトバンクが巨人に4連勝した昨年のスコアを合計してみると「23−10」。勝敗と同じだけの差はなかったのかもしれない。今回は第2戦を終え「18−3」とあっては、悲観的な声が出るのも致し方ないか。ソフトバンクの強さが際立つが、セのファンにはこのまま終わってはたまらないという思いもあるはず。もちろん、このまま巨人も黙ってはいないだろう。
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