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【11月27日付社説】インフルの流行/感染を広げない意識徹底を - 福島民友

 インフルエンザが全国的な流行期に入った。本県では10月中旬に基準となる1医療機関当たりの患者数が1人を超え、流行期に入っている。例年より1カ月程度早く、最近10年で最も早い流行入りだ。11~17日までの1週間の患者数は1機関当たり約2人で、相双の患者が特に多くなっている。既に休校や学年、学級閉鎖となった学校がある。

 インフルエンザは感染力が強いことが特徴だ。38度以上の発熱や頭痛、関節痛などの症状が出る。
 本県では昨シーズン、1医療機関当たりの1週間の患者数が約63人に達した。過去10年で最も患者が多く、死者も1人いた。

 例年、流行が本格化するのは12月後半から1月前半にかけてだ。一人一人が十分な対策をとり、流行期を乗り切りたい。

 インフルエンザは接触や、せきやくしゃみによる飛沫(ひまつ)が感染の経路となる。感染を防ぐためには、手洗いをまめに行うことや、加湿器などを使い、室内の湿度を50~60%に保つこと、流行が本格化した際には人混みなどへの不要不急の外出をしないことで自衛していくことが大切だ。

 ウイルスへの抵抗力を高めるために、十分な休養と栄養をとることも心掛けたい。

 ワクチンの接種は感染後に発症する可能性を低減させたり、発症した場合の重症化を防いだりする効果がある。

 高齢者や乳幼児はウイルスに対する抵抗力が弱く、重症化する恐れがある。ワクチンを接種してから免疫ができるまで3週間程度かかる。早めにワクチンを接種しておくことが重要だ。

 もしもインフルエンザとみられる症状が出た場合は、速やかに医療機関を受診することに加え、感染を広げないことに注意しなければならない。

 感染すると、発症前日から発症後3~7日間は鼻やのどからウイルスが排出される。熱が下がっても排出は続いており、自分自身が感染源となってしまう可能性がある。医師の指示に従って、登校、出勤を控えたり、マスクをしたりして、ほかの人がウイルスに感染しないようにすることが大切だ。

 台風19号の被害で、県内では800人弱が避難所に身を寄せている。長期に及んでいる避難生活は疲労がたまりやすい。ウイルスに対する抵抗力が弱っていることが懸念される。

 避難所がある市町村には、各施設の消毒や保温、湿度の管理、マスク着用の呼び掛けなど感染防止策の徹底が特に求められる。

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November 27, 2019 at 06:47AM
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